ワインノ和じゃーなる 初めてのワインはなんですか Ⅰ
ワインノ和ジャーナル
初めてのワイン。
自分の好みを知る 「甘いとか、辛いとか 編」
一番最初に飲んだワインって覚えてますか?
誰だって「初めて」があります。
有名ソムリエだって、ベテランテイスターだって、スタートラインはみんな一緒。
それが「初めてワインを飲んだ時」です。
ワインとの最初の出会いが幸せなものでしたら本当に喜ばしいのですが、必ずしもそうとは限らないんですよね。
それではどうしたら幸せな第一歩が踏み出せるのでしょう。
ワインにだけスポットをあてて考えますとワインとの付き合いの第一歩は
「自分の好みを知る」につきます。
まずは自分の好みを把握しましょう。
まずはワインには基本的に赤と白、そしてロゼがあります。
その中で甘口か辛口か、フルーティーな味わいが好きか、それともドライなワインが好きかなどを考えてみてください。
まず甘口か辛口か
甘口にもいろいろあります。
極甘口・・・一般的にデザートワインと呼ばれるものです。いろんな方法がありますが、要はブドウの水分を減らし糖度を高めたものを醸造することでできるワインです。濃厚でハチミツやドライフルーツを思わせる芳香が感じられます。最上位のものはもっと複雑な香りと味わいがありひじょうに高貴な風味を持っています。デザート、クセのあるチーズやフォアグラ料理などと一緒に合わせる。
甘口・・・ブドウの果実の甘みが残ったもの、酸味とのバランスでさわやかな味わいのものが多い。特にスパークリングにすることですごく楽しいワインになることが多いです。
やや甘口・・・果実の甘さがほんのりと感じさせるくらいのもの。甲殻類やフルーツを使った食事と相性が良いと思います。ドイツワインや日本の甲州ワインでよく見かけます。
次に辛口です。
辛口ワイン
多くのワインは辛口という範囲に入ることでしょう。ただ日本酒のように超辛口という感じの表記はスパークリングワインを除いてはあまりありません。
そしてその名の通り「辛い」わけではありません。実際には、甘くないワインを指します。
ワインの味わいは、糖分の量によって決まります。ワインはぶどうに含まれている糖分が発酵によってアルコールと二酸化炭素に分解されることで生まれます。この際、どれだけ糖分を残すかによって甘さや辛さが変わります。
辛口ワインは、糖分が少なく、アルコール度数が高いものです。一般的には、EUの基準では1リットルあたり4グラム以下の残糖を持つワインを「辛口」と定義しています。フランスやイタリア、スペインなどでも同様です。
一口に辛口といっても、非常に硬くシャープなものから、飲んだあとにわずかに甘味を感じるような豊かなコクを伴ったものまでさまざまです。
したがって、辛口ワインは「甘くない」ワインであり、口に含んだ瞬間に甘味を感じる残糖の多い「甘口」に比べて、すっきりと爽やかな第一印象を与えてくれるものです。
甘いと辛いのほかにフルーティという言葉が出てきます。
さてこの「フルーティ」という表現は案外?なんですよね。
日本語では「果実味」と言います。
イメージとしてはワインに感じられる果実の要素、例えばリンゴ、洋ナシ、パイナップル、オレンジ、ベリー系などなどの風味が連想されるワイン、新鮮な感じを伴っていればフレッシュ&フルーティとなり、落ち着いた感じのものであれば「豊かな果実味」となります。英語で伝わるニュアンスと日本語で伝わるニュアンスがありますのでさらに微妙なところです。
まずは口と鼻で自分が感じられるものを一生懸命感じるようにして、言葉にしてみることで好みを落とし込むことができるのでやってみましょう。
それが慣れてくれば雑誌のコメントやワインショップに書いてあるコメントからニュアンスを読み取れる思います。