- ショーン オキャラハンが語る最新ヴィンテージ
サンジョベーゼから透かし見るブルゴーニュへの憧憬
「私はサンジョヴェーゼにピノ・ノワールとの近似性を感じている。そして、全房かつ長いマセレーションがサンジョヴェーゼにフレッシュさをもたらし、エレガントさを高める。自分が流行を追っているとは思わない。ボルドーに倣ったワインづくりをしてきたキアンティ・クラッシコにおいて、私のワインづくりはブルゴーニュを指向している。だから異端と捉えられるのかもしれない。だからこそグエルチオなのさ。」
カルレオーネのサンジョベーゼの方向性はピノノワール(ブルゴーニュ)スタイルに向けられていますが、そこはサンジョベーゼが元から持っている個性を伸ばした結果の味わいであり、ピノノワールとは一線を画すものです。そこに面白さがあるし、ショーンのワインたる所以があると思います。
以下は今年リリースされたワインについてのショーン オキャラハンのコメントです。
テクニカルなコメントなので理解しにくいとは思いますが、造りてがどのようにぶどうという素材に向き合っているかという空気が伝わればと思います
キャンティ クラッシコ 2020
ラッダのサンジョヴェーゼ100%。20%全房、フットクラッシュによるプレス。プロットごとにステンレスタンクやキューブ型のセメントタンクを用い、上限32℃を許容しながら約2ヶ月間のマセレーション。主発酵期間中は一日1回、5
分間だけポンピングオーヴァーと軽い抽出を心掛ける。グルニエ社とストッキンガー社の30HLと25HLのボッテ、4HLのキューブ型セメントタンクの3つの容器で16ヶ月の熟成の上ブレンド。2ヶ月間の瓶熟。「2020年のラッダは夏場、ブドウの生育がストップするほど乾燥したヴィンテージ。しかし、9月に気温が下がり、好ましい量の降雨があった。過熟しすぎず狙ったエレガントさを表現できたヴィンテージ」トスカーナ ロッソ イル ランダジオ 2021
ベラルデンガの北西、ヴァリアーリの「ターナ・デイ・ルピ」からの買いブドウと、ラッダの「チェッティーネ」の区画から。50%フラン、45%メルロ、サンジョヴェーゼ5%。「ターナ・デイ・ルピ」は標高約350メートル、泥灰土にロームとアルベレーゼが混ざる土壌で、主にサンジョヴェーゼの区画だが、わずかながら樹齢35年のカベルネ・フランとメルロも植わっている。品種ごとにキューブ型セメントタンクの中で自生酵母のみで4ヶ月のマセレーション。全
房の比率は全体で約30%。主発酵が完了するまで1日1回のポンピングオーバー。そのまま静置し、自然とブドウの皮が沈殿するのを待つ。プレスを経て再度セメントタンクの中で約18ヶ月過ごしてから最終的に3つの品種がブレンドされる。「2021年は北ローヌに近い風味。フレッシュだがスパイスのニュアンスが豊富だ」トスカーナ ロッソ イル グエルチオ 2021
ラーモレの中心地、ファットリア・ディ・ラーモレのカンティーナを囲むように位置する、南西向き、樹齢 20 40 年のサンジョヴェーゼ 50 %と、ラッダの標高 600M 、コッレ・ペトローゾからのサンジョヴェーゼを50 %ブレンド。数台のプラチック容器でフットクラッシュしたサンジョヴェーゼをピエ・ド・キューヴとして 54HL のノンブロ社
のキューブセメントタンクに 20 %全房で投入したサンジョヴェーゼに流し込み発酵を促す。発酵中の温度は 29 を上限とする。
約 1 ヶ月の主発酵後、軽くラッキング。さらに果皮とともにカッペッロ・ソッメルソで 4 ヶ月間マセレーション。一部を 17HL 容量のエッグタンクに移し、 11 ヶ月熟成。ブレンドの後、約 2 ヶ月瓶熟。「 2021 年は少し濃縮感があって、いわゆるクラシックな味わい」とショーン。
テヌータ ディ カルレオーネ 最新ヴィンテージ750mlセットA
18,810円(税込)
在庫切れ