このファッブリカ（「工房」の意）は2013 年、トスカーナにセカンドハウスを探すためにやってきたフィリップ・ベルトラット氏によって DOC オルチャ（モンタルチーノとモンテプルチアーノの間）に設立。 1960 年、ジュネーヴ生まれの彼はヨーロッパ最大にして老舗名門プライベートバンク、ピクテ銀行に勤務し、現在はサザビーズの諮問委員会のメンバーのひとり。また、ジュネーヴ近代・現代美術館の取締役会の会長を兼務している。

そのファッブリカにリエチネ（キャンティ　クラッシコ）でショーン・オキャラハンと共に働いていたティム・マニングが入る。リエチネでしていたように全房発酵や区画ごとに自然発酵させる醸造などダイナミックな取り組みで際立った個性的なワインを造り上げています。

ヴェルメンティーノとヴィオニエを50％づつブレンド。ひじょうに相性の良い二つのブドウ品種だがあまりこれまで試されていなかったということでティム・マニングが造った白ワイン。ふくよかでありながら酸味が支えることで心地よいボディの厚みが感じられます。ラフランスやメロンのような香り熟しきった感じではなく、まだフレッシュ感を保ったニュアンスです。果実の繊細さが出ており生ハムや果物を盛り込んだサラダや前菜、冷たいお肉料理に合わせてみたいです。