ロンバルディア州はミラノがあるイタリアの中心地のひとつですが、ワインにおいてはフランチャコルタというスパークリングワインの一大生産地でもあります。その陰に隠れて(笑)ではありませんがオルトレポ　パヴェーゼという産地があります。やや素朴な味わいを残しておりましたが近年はぐっと品質がモダンになりつつあります。

素朴な感じもそれはそれで良いのですがこのリースリングやピノ　ネロのポテンシャルを味わってしますと「ひっそり」としてしまうのはもったいないですよね。

香りは溌溂とした果実香にオイルやミネラルのニュアンスを添えたもの、はっきりとした輪郭をもった酸味はまさにリースリングそのもの。お見事です。

バヴィアの南オルトレポ パヴェーゼDOC地区に位置するカ ディ フラーラ社。1905年カ デイ フラーラという場所にブドウ畑付の土地を購入したことからその歴史は始まりました。畑の西と東側に高い丘があることで昼夜の寒暖の差が激しく､冬は温暖で夏は風通しがよい、ブドウ栽培に最も適した土地になっています。オリーヴ ガッシの畑にはピノ ネロなどの外来品種を､モルニコ ロザーナの畑には伝統的な黒ブドウが植えられています。現在3代目のルーカとマッテオの兄弟が力を合わせ自然農法を目指したワイン造りを行っています。