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もっともっとワインを知ってもらいたいのです

ワインというややこしいお酒

若い世代、例えば20代後半の方たちはワインを飲む機会がどれくらいあるのでしょう。
ワイン屋をやっていて店頭のお客さまと日々接している中で若いお客様があまり多くない事に気づくのです。
昔話になりますが自分たちがお酒を飲み始めたころはけっこう背伸びをしていたように思うのです。
その頃は会社に先輩や上司がいて、日々飲みに行くということが別におかしくなく、今のように悪しき習慣と思ったこともありませんでした。
会社にもよるだろうが、良いこともあれば嫌なこともある。それは何でも一緒かとは思うのです。

特にお酒は先輩や上司から教わることが多い。
特にワインや日本酒となれば水先案内人がいないと入口さえも見つからないことでしょう。

ところが今はどうでしょう、そういった機会がめっきり減ってしまっている。
わざわざお酒を飲まない選択を「ソーバキュリアン」などと名づけて定義付けてしまうことで世の中で屈指の嗜好品であるワインの世界に鍵をかけていることに意味があるのでしょうか。

お酒を飲まないのは「酔った」その時間を生産性がないということで邪魔者にしていることが多いらしい。
その手の理屈はいいとして、ここで取り上げるワインは「酔う」という目的をのほかに「堪能する」という目的が似合うお酒です。
堪能とは十分に満足するという意味なのですが、これがなかなかむつかしい。
なぜならワインはひじょうにややこしいお酒でこのお酒を堪能するには飲み手もそれなりに準備が必要なことが多いからです。

たとえば日本のビールはお店で飲んでおいしかったら、家でも同じ銘柄は飲めます。逆も一緒で家で日々飲んでいる同じビールを外で飲むことは比較的容易にできます。
さてワインはどうでしょう。
レストランで飲んでおいしいと思ったワインを外でもう一度飲もうと思ってもなかなか同じものに巡り合う確率は少ないと思います。
ワインは生産地×ブドウ×生産者×生産年という基本4つのファクターによって品質が決定されます。仮に同じ銘柄のワインであっても生産年が違えば待った同じとはいいがたいものになります。
再現性が極端に低いお酒なのです。

一言でいえば「ややこしい」お酒がワインなのです。
ややこしいがゆえに「面白い」のですが、誰か教えてくれる人間がいないと「ややこしい」が勝ってしまうことが多く堪能までに至らないといのがほとんどです。
それは日本だけではなしに海外でも程度の差はあるものの一緒です。

ただ文化として根付いているヨーロッパなどの海外と、根付きそうで根付いているかどうか微妙な日本とでは違いますよね。
われわれとしてはだいぶ不安です。斜陽産業になりかねないとも思っています(笑)

これはいけないということで改めてワインの楽しさの普及に努めなければならないという考えのもとこの度クラウドファンディングを立ち上げました。

これはワイを楽しむ前の壁となっている
①何を飲んでいいのかわからない
②ワインのおいしさがわからない
③ワインの価値がわからない
と言うワインの前に立ち塞がっている壁を取り除きながらワインを楽しめるという体験型のクラウドファンディングです。

ワインのパーソナルトレーニング会員権のような感じです。

ご興味のある方は是非ポチッと支援してください。

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