ワインノ和ジャーナル 酷暑でも美味しいチャコリというワインを知ってますか
チャコリとはバスク地方のみで造られる独特のワイン文化
チャコリが造られるバスク地方はスペインとフランスがその領土を分ける独自の歴史と文化を持った地域です。
バスク人とバスク語が使われる地域と言うことでヨーロッパらしい民族的敵視を背景にしていますが、ここではそれはちょっと横に置いておき、食にまつわるお話をしましょう。
バスクと言えば日本では「バスクチーズケーキ」が有名です。
バスク地方はフランスでもスペインでもない独特の食文化があり、特にサン セバスティアンの町はミシュラン三ツ星レストランを筆頭にそのクオリティの高さはおそらく世界一と称されるほどのもの。
ピンチョスという「小皿の芸術」と呼ばれる新鮮な食材から造られる料理の数々は、ぐっと砕けたバルでの大きな楽しみ。
そしてそれに寄り添うように飲まれているワインこそが「チャコリ」です。
チャコリというのはこの地方で造られるワインの総称です。
オンダラビ・スリ、オンダラビ・スリ・セラティアなどという他では聞きなれない名前のブドウが中心で、そのほとんどが白ワインです。
一般的なチャコリはほんの少し発泡を感じさせるさわやかもの、ロゼも同じく。赤も少量造りますが、あくまでもバスク地方の料理に合うフレッシュなものが多いです。
チャコリがあっつい日本の夏におすすめなわけ
もちろんまずは最近のあっつい夏にとても爽やかなチャコリというワインが寄り添うのはもちろんなのですが、私が店頭で働いている中でお客様から耳にするご意見で1番多いのが[酸味が苦手]というご意見です。
でもレモンサワーが好きなお客様はとても多いですよね?
最近では特に無糖タイプのレモンサワーを好んで飲まれる方も多いのではないでしょうか?
私はチャコリという白ワインをお客様に最も親しみやすく伝える時に最上級のレモンサワーを飲んでいるような感覚ですとお話ししています!
チャコリというワインの魅力はキリッと爽やかな酸味とほんのり塩味を感じるミネラル感かなと思っています。
その中でも最大の魅力はお料理とマリアージュした時のそっと寄り添いどんどんお食事を食べたくさせてくれるような味わいかなと。
チャコリは最初にお話しさせていただいたように、確かにワインだけで飲むと酸味はとても強いように感じます。しかし皆さんはレモンサワーをレモンサワーだけで味わって飲まれているでしょうか?
何かお料理と一緒に楽しまれてはいないでしょうか?
このようにチャコリもお食事と一緒に楽しむ時こそ最大の魅力を発揮するように思います。
実際にチャコリの産地の近くであるサンセバスチャンという街は美食の街でしられており、現地の方もバルメニューとチャコリを日常的に楽しんでおられます!
そして私は実際バスク地方に訪問して、バスク地方と日本の食材にたくさんの類似点も感じました。
食から入ることで難しいようなワインも案外すっと受け入れられるかもですね。
チャコリを通してレモンサワーの用にいつどんな場所でも飲める親しみ安いお酒としてワインが選択肢に入ると嬉しいです!
当店は私がチャコリが好きで、バスクの生産者さんが好きですごく推しなのです。
バスクにも行ってきましたし(笑)
ぜひお試しください。